注目の若手陶芸家、瀬川辰馬氏の作陶展「情緒的な静けさ、美しさ」が2019年9月6日(金)より、イデーショップ 六本木店にて開催されます。
瀬川辰馬氏の作品には、静かで美しい物語を読み終えたときのような静謐な美があります。
作品づくりにおいて、何より質感・マチエールを重視するという瀬川氏。柔らかくなめらかな表情の錫白(すずしろ)、アンティークのような独特な風合いのチタン白、長い年月を経たかのような力強い印象の硫化銀彩(りゅうかぎんさい)。
それらマチエールのイメージからかたちをつくり、生み出される作品には、手仕事の痕跡が穏やかに残り、静かな存在感、澄んだ空気のような佇まいを感じさせます。
瀬川氏は、器は命を抱きとめる道具だといいます。
それを使うひとの生活の道具であると同時に、そこに抱かれる動植物たちへの祈りのためにあるような器を作りたいと願い、制作を続けているのだと。
本展では、お皿やボウルを中心に、約380点ほどのさまざまな食器と花器を紹介。
東日本大震災を機に陶芸の道を選び、素材と手で成り立つというシンプルなものづくりの世界へと歩みだした瀬川氏。
静かな佇まいながら、確かな存在感を放つ、瀬川氏の器の世界観をぜひ楽しんでみては。
瀬川辰馬 作陶展「情緒的な静けさ、美しさ」