クリスマスシーズンが来ると、様々な国の伝統的なお菓子やお料理を見かけることが多くなります。

みなさんは、イタリアの伝統的なクリスマスケーキ「パネットーネ」をご存知ですか？

酵母で発酵した特有の甘い香りと、ドライフルーツが散りばめられた特別な味わい、そして、しっとりと柔らかな食感は1度食べたら忘れることのできない美味しさです。

パネットーネとは

日本ではまだあまりの馴染みのないパネットーネですが、イタリアではクリスマスには欠かせないミラノ発祥の発酵菓子。

失敗から誕生したと言われているドーム型のケーキですが、実は詳しい起源はあまり知られていなく謎に包まれています。

小麦粉、天然酵母、卵、バターから作られた生地に、砂糖漬けのフルーツやサルタナレーズンを加えた伝統的なものから、現代的なものまで様々なフレーバーがあり、古くからの伝統を守りながら、時代と共に進化してきました。

発酵に手間と時間がかかるため各家庭で作られることはなく、お気に入りのショップでクリスマスまでの時期に何度も買って楽しみます。

店頭に美しく包装されたパネットーネが積み上げられる風景は、イタリアのホリデーシーズンの風物詩です。

日本でも本場イタリアのパネットーネが味わえる

そんな魅力的なパネットーネは、日本でも味わうことができます。
イタリア直輸入の食品を扱うEATALY（イータリー）では、10月25日から予約販売をスタート。

今年は17種類のパネットーネとパンドーロ（北イタリアの街ヴェローナが発祥とされるクリスマスの発酵菓子）3種類が揃っています。

CheRish Brun.おすすめのパネットーネ3種

17種類のパネットーネの中からCheRish Brun.編集部おすすめの3種をご紹介します。

特に注目したいのは、1882年ヴェローナで創業し現在で5代目のオリヴィエーリの「パネットーネ / クラッシコ」。
今年の新商品です。

48時間以上発酵させた生地に、上質なサルタナレーズンとマダガスカル産ブルボン・バニラを加えたエレガントでリッチな味わい。
豊かな香りを放つ存在感のあるドライフルーツは、原材料の選定から加えるときの大きさにまでこだわりをもっています。

イータリーで毎年一番人気のボニファンティの「パネットーネ / ミラネーゼ」。

伝統的製法で作られたオリジナルの生地にサルタナレーズン、砂糖漬けのオレンジピールとシトロンピールがたっぷり入ったクラシックタイプのパネットーネ。香り高くしっとりとした生地はボニファンティならではのおいしさです。

1944年、ミラノのモンツァ通りにある小さなお菓子屋さんからスタートしたヴェルガーニの「パネットーネ / ソルティキャラメル＆ホワイトチョコレート」。

小麦粉、天然酵母、バター、新鮮な卵黄で作った伝統的なパネットーネ生地に、ホワイトチョコレートチップとソルティキャラメルを加えた豊かな味わいのパネットーネです。

この投稿をInstagramで見る

もも/小路桃子(@chibimajomomo)がシェアした投稿

パネットーネと楽しむドリンク

一般的に、パネットーネは白ワインやシャンパンと一緒に楽しまれることが多いです。

「パネットーネと言えばこのワイン！」というのが、フォンタナフレッダ（FONTANAFREDDA）の「アスティ パレット ブルー」。
クリスマスの夜のパネットーネとアスティは定番の組み合わせ。

アルコール度数も低めで、フレッシュなマスカットの香りと甘く爽やかなスパークリングワインです。

また、ドンナフガータ（DONNAFUGATA）の「カビール」もおすすめ。
フルーティーな甘口のデザートワインで、こちらもアスティ パレット ブルーと同じくとても飲みやすい口当たりです。

アルコールが苦手という方におすすめなのが、ヴァルヴェルべ の「VIN BRULE」。
クローブ、桂皮、オレンジピール、ジュニパーベリーなどが入ったクリスマスらしいオーガニックハーブティーです。

もちろん、コーヒーとの相性も抜群です。

派手さはないけれど……

パネットーネはデコレーションが施されたクリスマスケーキのような華やかさはありません。
でも、酵母で発酵した特有の甘い香りと味、そしてしっとりとた食感と満足感は1度食べたら忘れられません。

クリスマスシーズンが来ると、その味を思い出し、きっと毎年のクリスマスに欠かせない一品となるでしょう。

今年はイタリアの伝統的なクリスマスケーキ「パネットーネ」をぜひ試してみませんか。