
街の中で、ふいに漂ってくる香りの気配。それだけで、近くに在ると気づかせてくれる確かな存在。店内に足を踏み入れれば、より明確に豊かに香る鮮やかな匂いは、さまざまに光り輝く素材が混ざり合い、温かな気配で迎えてくれる。
「ラッシュ」は1995年、英国南西部の海辺の町プールに位置する、ハイストリート29番地で1号店が誕生した。自然の大きな入り江に抱かれたその町をまだ訪れたことはないが、香りを通して潮の匂いや朝の光に想いを馳せる。歴史ある港町の風景と静かに重なりながら、「29ハイストリート パフューム」は遠い場所への憧れを呼び起こす。
ベストセラー商品に共通して使用されている原材料をひとつにまとめたこのパフュームは、「ラッシュ」を象徴するような香りとして創られ、日本では今年7月に初めて発売された。太陽の光をいっぱい浴びて育ったシチリア産レモンの透明なきらめきに続いて、トンカのやわらかな甘さが、記憶をやさしくほぐしていく。最後に現れるサンダルウッドは、ベースノートと混ざり合い、深い呼吸をもたらしてくれる。
まだ汗ばむような陽射しの下。朝夕の風には微かな秋の気配が混ざりはじめている。その細やかな揺らぎに寄り添うように、この香りは── “行ってきます”と”行ってらっしゃい” 、 “ただいま”と”おかえりなさい“、その両方をこの香りはそっと抱いている。それはまるで、買い物を終えた人を送り出すクルーたちと、再び来店する人を迎え入れる笑顔。フレッシュな素材、手のぬくもり、自然への敬意。創業以来守り続けてきた姿勢は、この一本のパフュームの中に、脈打っている。
香りをまとうことは、単なる身支度ではない。
未来へつながるリチュアルなのだ。
【掲載商品】
■LUSH
『29ハイストリートパフューム』
(30mL ¥7,290)
https://www.lush.com/






