トムとジェリーは言わずもがな兄弟。
でも、その見た目は似ても似つかない。

片や短毛で真っ黒、片や長毛でキジトラ、パッと見では兄弟と思わないだろう。
あまり猫に詳しくない人からは、
「同じ親から生まれてこんなに違うものなの?」
と言われたりもする。
確かにそう疑問に思うほどには似ていないのだ。

血筋がはっきりしている純血種だと、ある程度見た目や毛色が似通うのかもしれないが、何せ野良だった親から生まれた彼ら。
血筋も何も判ったものではない。
長毛や短毛、黒やら白やら茶色やら、きっと色々な血が混ざっているのだろう。
だから同じ兄弟だとしても、見た目が違って当然なのである。

つきはすでに個体差が出ている。
ジェリーはガッシリ、トムはほっそり。
元々わたしは犬でも猫でも純血種にはあまり惹かれない。
純血ということはそれだけ血が濃くなるということだから、遺伝性や先天性の疾患が多く出る場合もある。

リンクすることが多いふたり。
これも兄弟の成せる業。
様々な血が混ざるから丈夫にもなるし、多種多様な毛色や個性が生まれ、わたしはそのほうが健全だと思っている。
人間が近親婚を禁じられているのと同じだと思えばいい。
ハウルはマンチカンの純血だけれど、先天性の神経障害のせいで殺処分寸前だったという経緯がある。マンチカンだからと迎えたわけではない。

障害がなければきっと迎えることはなかったと思うと、これもひとえに縁。
純血種はその基準から外れたとみなされたとき、殺処分になったり、いつまでも売れ残ったりと、人間の都合だけでひどい扱いを受けることも多い。
トムとジェリーを見るにつけ、色々な想像をする。
「母さん猫はどんな猫だったのだろう?父さん猫は?いつ頃長毛の血が入ったのだろう?」

そんな想像ができるのも、ミックスならでは。だからわたしは断然ミックス推し。
To be contimew.






