めでたく、去る5月14日に1歳の誕生日を迎えた末っ子ハウル。

このあとえらい目に遭うことは知る由もない。
トムとジェリーが1歳を迎えたとき、特にジェリーの体重は5kgをゆうに超えていた。
ハウルはというと3kgちょっとしかない。体型も大変コンパクト。いまだに片手でひょいと持ち上げられる。

帰宅後夜までグッタリだった……。
マンチカンという猫種をちゃんと見たのは、ハウルが初めてかもしれない。
ペットショップ等で見かけたことがあるかもしれないが、子猫だとみな小さいから、大きさの比べようもなかったし。
マンチカンは小さい。永遠に子猫みたいな気がする。

このときより成長したとはいえ、体格差は依然大きい。
成猫になったとはいえ、まだまだやんちゃだし、性格も幼い。
手はかかるし、1番の甘えん坊だし、いつまで経っても赤ちゃんの気がする。
我が家に来た当初は、障害もあるし、猫風邪は引いているし、あまりにも小さいし。

乗っても羽のように軽かった。
心配で心配で、朝起きて生存確認をするまでは安心できない日々が続いた。
救いだったのは、食欲だけはすごかったこと。食に対する興味と欲求はおおいにあったので、
「これだけ食べることに貪欲なら、きっと無事に育つはず。」
そう思って、毎日必死に世話をした。

体は小さくとも、誰よりも食べるし、大きな声で鳴くし、元気に1歳を迎えられて本当にうれしい。
ちょっとクシャミをしたり、障害のある右眼が充血していたりすると、今でも必要以上に心配になる。
そんな母心などどこ吹く風で、今日もハウルはイタズラに、盗み食いにと忙しい。
どの子に対しても思うことだけれど、元気ならそれでいい。

そう自分に言い聞かせ、イタズラにも盗み食いにも忍の字で、母はせっせとお世話する。
To be contimew.