ハウル>ジェリー>トム
我が家の自己主張度ランキング。
ぶっちぎり首位はハウル。

とにかくなんでも我先にの精神。
大きなアニキたちを押しのけて、いつでも自分が最優先。
ハウルの勢いにタジタジになりながらも負けじと迫るのはジェリー。引くことはなく自分もグイグイ行くタイプ。

残るトムは万事、常に控え目。
ごはんだって、撫でてもらうのだって、ブラッシングだって、いつも順番の最後。

というより他のふたりの主張が強過ぎて、いつも引き気味。
そうなると、判官びいきというかなんというか、そんなトムをどうにか1番にしてやろうという気持ちになる。人間の心理というのは面白い。
ごはんの準備を始めると、真っ先にすっ飛んでくるハウル。ボウルに入れ終わるのを待つのももどかしげに、フードに顔を突っ込もうとする。

それを必死に制して、少し離れたところで控えているトムを呼ぶ。トムの鼻先にフードボウルを持っていき、
「ほら、先に食べちゃいな!」
と声をかける。そしてトムが食べ終えて離れるまで、ハウルやジェリーが横入りしないよう目を光らせる。

トムが離れたらいつもの定位置に用意する。
トムは本当に賢いので、次からはそれを覚えている。
ママに言えば、先にごはんが食べられる。ごはんの時間になると、小さな声で呼びに来て、キッチンの上で待機。
ママが見張っていてくれれば、落ち着いて食べられるというのをちゃーんと解っているのだ。
かたやジェリーとハウルは、何度言われても覚えない。

「トムくんはいつも譲ってくれるでしょう!? 食べる量だって少しなんだから、先に食べさせてあげなさい!」
トムがごはんを食べるときはなるべく傍について見張るのが新たなわたしの仕事。
時間のない平日の朝などはムリだけれど、普段ジェリーとハウルに譲ることが多いトムにしれやれるささやかな優遇。
To be contimew.