「もしかすると平気なんじゃないか?」
そう思っていた、ハウルの人見知り度。

トムとジェリーは問答無用で家族以外の人間は拒否。
来客などあろうものなら、隠れて絶対に出てこない。いなくなったと完全に確認できたら、恐る恐る顔を出す。

部屋内に入って来ないまでも、外階段を上る足音だけでダッシュで逃げる。それくらいには警戒心が強い。

かたやハウルは、家族以外の足音が聞こえようが特段逃げるでもなく、泰然と構えて普段と変わらぬ様子。
「この子はおそらく知らない人が来ても平気なタイプだな。」
そう思っていたところ、つい先だって来客があった。
ハウルを迎えてから初めてのお客様、CheRish Brun.編集長の小路さん。

トムとジェリーは安定で逃亡。ジェリーにいたっては若干パニック気味であれこれなぎ倒さん勢いで走り去っていった。
ハウルはというと、率先して挨拶にいったり、匂いをかいだりと、まったく動じない。
なんなら小路さんの横にちょこんと座り、興味津々。

「やっぱりこの子は平気なタイプだったか。」
そうだといいなと思っていたから、これはうれしかった。

家族だけに懐いている、それはそれで親愛を感じるけれど、色々な人と触れ合えて、可愛がってもらえるならばなおいいと思う。
しまいには、小路さんの横で昼寝をきめ込んだハウル。

ナリは1番小さいけれど、肝っ玉はビッグサイズ。
To be contimew.