タロットは未来を変えていく道具
――それまでタロットなどの占いのご経験は?
まったくありませんでした。むしろ「マガイモノ」と思っていたくらい(笑)。でも当時はこれからどう生きていくかを真剣に考えていた時だったので、先ほどのヒーラーの方が紹介してくださった方のタロットの講座に行き、必死で勉強しました。講師はハワイの方で、1週間しか来日期間がなかったので、その間に78枚のカードの意味をすべて覚えなくてはならなくて。大変でしたが、その後もカードを使ってみるうちに、タロットは自分を深く知り、幸せを創造するヒントを教えてくれる道具だとわかって、この道に進むことを決めました。
とはいえ、タロットリーダーになってからも、一緒に音楽活動をしていた仲間が活躍していたりするのを見て、3年半くらいはやっぱり気持ちは揺れていたんです。
――それが吹っ切れたきっかけは何だったのですか?
ある程度時間がたったことと、何よりも今の仕事の手ごたえですね。私自身は意識していなかったのですが、実は小さいころからさまざまな事件・事故にも遭遇してきたんです。クライアントさんの悩みは私も経験してきたことが多く、共有できることがたくさんあることに気付き、もしかしたらこの仕事は向いているのかも、とも思いました。
私は、タロットが問題や悩みの根源と、それに関連する考え癖・想い癖を引き出し、意識を変える道具となれば、現在だけでなく未来も変わると思っています。クライアントさんに、いろいろな選択肢や可能性をお伝えして、ご一緒にその方の人生を創っていく、という気持ちでセッションをしています。その結果、クライアントさんが人生を生きやすく、楽しめるようになっていくのを見て、この仕事をしていく決心がつきました。