店頭に立つことを大事に
――今回のマニキュア、ユーザーの反応はいかがですか?
子どものいる友人からは「久しぶりに塗ると、手元につやがあるだけですごく気分が上がる」「大人色なのが嬉しい」などの嬉しい感想をいただいています。あとは「塗りやすい」ということも言っていただきます。マニキュアの筆って、細すぎると塗りづらかったりするんです。だから太さにもこだわりました。その結果、さっと塗れてすぐ乾く製品にできたので、忙しい女性に支持していただけているのかなと思います。
――今後はどのような展開を考えていますか?
そうですね。新作は出していきたいです。そのためにも私、店頭で接客をすることを大事にしていて。「お客様」を漠然とひとくくりで考えるのが嫌で、実際に商品を置いてくださっているお店に行って店頭に立つのですが、そこで見えてくることは大きいです。
たとえば若い子は1本で1度塗りと2度塗りの違いが楽しめることに反応してくれて、20代にはオーガニックオイル配合など成分のこだわりが響くんだな、とか。世代によっても反応してくれる部分が変わるので、そういったことを次の商品開発にも生かしていきたいと思っています。
ともすると、「こういう商品が世の中で受けているから売れるだろ」と、作ることってあると思うんですが、私は商品を作る側としてそういうのは好きではなくて。こういう理由があって、こういう人(主に自分や親しい友人など超個人的な思いで作ることが多いです)に使ってもらいたいからこの商品を作りました、というのがなければ、大事なお金と時間を使って購入してくださるお客様に失礼だと思うので、そういう姿勢でこれからも仕事をしていきたいと思っています。