CheRish Brun.|チェリッシュブラン

私のごきげんな毎日

【ワークスタイル】どんな女性にも、ネイルのおしゃれを楽しんでほしい 前島由美さん(JUMII TOKYO代表) - 2

大人女子のおしごと事情

仕事のスタートは信用金庫社員

前島由美さん
――もともとは金融業界で働かれていたのですね。
大学時代に出版社でアルバイトをしていて、就職もマスコミ志望でしたが、大学4年の時に父が亡くなったんです。一人っ子なので、母が長時間一人になってしまうのが心配で、残業・出張が日常のマスコミはあきらめて、4年の夏から改めて就職活動を開始。自宅から通えて、定時退社が可能な信用金庫に就職しました。

ただ、ファッションでモチベーションを上げる私にとって、制服を着て、接客のためマニキュアもほとんど塗れない職場に、数日で「ここは自分には合わないな」と思いました。でもとにかく働いてみようと、融資の窓口で1年間仕事をしました。結果的にこのころの同僚の子たちが今、私が事業をするときに、いろいろ助けてくれていますし、人生無駄なことはないなと感じます。

母も落ち着いたので1年で退職し、次にファッションブランドのMDとして会社に入ったのですが、とてもスピードが早く、新参者の私はここでは勝負できないと思い、かねてから好きだったコスメのECサイトを立ち上げ、そのサイトで売る製品として益若つばささんのプロデュースのコスメブランドやカラーコンタクトブランドのコスメラインの立ち上げやディレクションをしました。30代になってからは出産をきっかけにオーガニックコスメに興味がわき、「rms beauty」の日本上陸立ち上げにも参加しました。

「rms beauty」創設者ローズマリーと仲良しのチームメンバー
「rms beauty」創設者ローズマリーと仲良しのチームメンバー

――その後独立されます。収入面など迷いはありませんでしたか? 
確かにフリーランスになって一度収入は減りました。でもその後徐々に安定してきた感じです。私は基本的に「何とかなるだろう」と思っているので、それほど深刻にならなかったですね。それに、人生の中で、働いている時間が一番長いから、その時間を好きなことで埋めたいと思ってフリーになったので、迷いはありませんでした。

何か不安なことがある時は、いつも持ち歩いているノートに書き出すようにしているんです。書いてみると実はその不安は、まだ起きていないことについていろいろと考えすぎていたとりこし苦労だった、というケースも多くて、それがわかったら、ではその不安が的中しないように、事前にこれをしたらどうかな、とアイデアが浮かんできて、結果的に不安は払しょくできます。言語化してみるというのは大事だと思いますよ。

ノートに書き出す

フリーライター菅原然子(すがわらのりこ)
大学で数学、大学院で教育社会学を専攻後、月刊『婦人之友』(婦人之友社)、月刊『教員養成セミナー』(時事通信出版局)等の記者・編集者を経て独立。
人物インタビューや教育関連記事を中心に、多分野の記事を書いています。
夫婦+コドモ2人(♀)の4人家族。
趣味はチェロを弾くこと。
動物と、文字と、音楽をこよなく愛するもの書きです。
Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets
Hatena Bookmarks
Pinterest
Evernote
Feedly
Send to LINE