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私のごきげんな毎日

スーサイド・スクワッド

シネマキアート
スーサイド・スクワッド

ここ数年、マーベル・コミック・ヒーロー大集合映画『アベンジャーズ』シリーズなどの「マーベル・シネマティック・ユニバース」が世界を席巻していますが、それに対抗してライバルのDCコミックも続々とヒーロー映画を制作しています。第一弾として『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)を世に送り出し、満を持して公開するのが、今回紹介する『スーサイド・スクワッド』。バットマンやスーパーマンらヒーローによって投獄された史上最凶の悪党たちがクレイジーに大暴れする、一風変わったアクションエンターテイメントです。

スーサイド・スクワッド

世界崩壊の危機に、政府は、服役中の悪党たちによる特殊部隊“スーサイド・スクワッド(自殺部隊)”を結成。逃亡したり、命令に背いたりすると自爆装置が作動する、まさにスーサイドな状況の中で、伝説の暗殺者デッドショット(ウィル・スミス)ほか、正義感も団結力もない寄せ集めの10人の悪党たちが危険なミッションに挑んでいくというストーリー。

「またヒーロー映画か…」と、アメコミに興味のない女性の皆さん、今回の主人公はキュートな“恋愛依存症ガール”のハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)。赤&青のツインテールにダメージTシャツ&ホットパンツとセクシーな出で立ちで、バットマンの宿敵ジョーカー(ジャレッド・レト)を「プリンちゃん♡」と呼びメロメロな“悪カワ”ヒロインが本当に可愛いのです。今年のハロウィンでは、きっとハーレイ・クイン&ジョーカーのコスプレをする若者が渋谷にあふれることでしょう。

スーサイド・スクワッド

8月5日(現地時間)に全米で公開されるや、週末興行収入は1億3510万ドル(約137億8000万円)、全世界興行収入は早くも2億6700万ドル(約272億3000万円)というメガヒットスタートを記録。また、初日の観客の46%が女性というアメコミ作品では異例の盛り上がりをみせています。数字からも普通のヒーロー映画ではないことが読み取れますね。

ハーレイ・クイン以外でも、本作で注目したい女性キャラクターが! 妖刀を操る女サムライのカタナを演じる福原かれんは、日本語のセリフも多々あり、暴走族のような出で立ちで登場。また、邪悪な古代の魔女エンチャントレスに取り憑かれたジューン・ムーン博士を、超人気スーパーモデルのカーラ・デルヴィーニュが一人二役で演じ分けています。“ITガール”カーラは女優としても成功するのか…今後も待機作が続々です。

スーサイド・スクワッド

個人的な本作の感想としては、ジャレッド版ジョーカーがもっと観たかった! 言わずもがな、ジョーカーと言えば、『バットマン』(1989)のジャック・ニコルソン、『ダークナイト』(2008)の故ヒース・レジャーと、実力派俳優がこれまで個性的かつ印象的に演じている人気悪役。その壁をどうジャレッドは打ち破るのかと心配していましたが、昨年公開されたジャレッド版ジョーカーの異様なビジュアルを見てからは楽しみにしていました。なのに、本作では思いの外ジョーカーの出番が少ないのです…。が、DCコミック・ヒーロー大集合映画『Justice League: Part 1(原題)』(2017年公開予定)にも登場するという噂なので、そこでは大活躍することを期待しています(同作にはウィレム・デフォーも出演決定。楽しみ〜!)。

スーサイド・スクワッド

魅力的な悪役キャラクターがたくさん登場する『スーサイド・スクワッド』。ポップでクレイジーな爽快アクションを劇場で楽しんで!

スーサイド・スクワッド
9月10日(土)全国ロードショー
http://wwws.warnerbros.co.jp/suicidesquad/
(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

フリーランス エディター・ライター國方 麻紀(くにかたまき)
香川・丸亀出身、東京・吉祥寺在住のエディター・ライター。
女性誌『ELLE JAPON』『VOGUE JAPAN』のウェブエディター、ウェブサイト「GLAM」「tend」「BRASH」統括編集長を経て、現在はフリーランスに。好きな映画のジャンルは、バイオレンスや時代劇、B級など。
「このコラムを読んで普段観ないようなジャンルの映画にも興味を持ってもらえたらうれしいです!」
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