CheRish Brun.|チェリッシュブラン

私のごきげんな毎日

【ワークスタイル】地域に根付いたカフェを KNETENオーナー菊川知子さん - 3

大人女子のおしごと事情

よい素材を感謝して使う

――材料にもこだわりを持っていますね。
全部というわけにはまだいきませんが、特に焼き菓子の材料などは、有機で、遺伝子組み換えではなく、フェアトレードのものを選んで使っています。それは、やはり自分がお客様に出す食事やお菓子にはきちんと責任をもたなくてはという思いと、少々高値であっても、こうした信頼できる作り手から買う材料がもっともっと世の中に広がってほしいという願いもあります。

茜林檎のケーキ byクネーテン
茜林檎のケーキ byクネーテン

あとは、こうした厳選した材料でもあるので、やはりできるだけ無駄にしたくない。廃棄量を減らすために、なるべくこまめに作ってロスが出ないように工夫しています。製菓学校卒業後に勤めていたケーキ屋さんで、毎日の商品廃棄量の多さに衝撃を受けたことも、なるべく廃棄したくないという思いにつながっています。

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――お店を続けるモチベーションは?
やっぱりまずはお客様ですね。開店数か月後から今まで、毎日通ってくださっているお客様もいて、もともと、地域社会の中の憩いのスペースにできたらいいなとも思っていたのでありがたいです。そして、全力で応援してくれる家族や、悩んだ時適切なアドバイスをくれたり、話を聞いてくれる友人たち、たくさんのことを教えてくれた、諸先輩方、仕事仲間。こうした人たちに恵まれて、今の自分があることを思うと、疲れていても、心にストーブの火がつくように、エネルギー源になります。

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休日は美術館で頭を開放

今後の夢は図書館や映画館、美術館などの文化施設に併設したお店も開きたいと思っています。特に国内の美術館併設のカフェは今まで納得のいくお店にあまり出合ったことがありません。美しい絵を見た後には、おいしいコーヒーとケーキでその余韻を楽しみたい。だからそういうお店を自分で開きたと思っています。

フリーライター菅原然子(すがわらのりこ)
大学で数学、大学院で教育社会学を専攻後、月刊『婦人之友』(婦人之友社)、月刊『教員養成セミナー』(時事通信出版局)等の記者・編集者を経て独立。
人物インタビューや教育関連記事を中心に、多分野の記事を書いています。
夫婦+コドモ2人(♀)の4人家族。
趣味はチェロを弾くこと。
動物と、文字と、音楽をこよなく愛するもの書きです。
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